●はじめに
美肌のためにはスキンケアが欠かせません。
スキンケアには、化粧水や乳液などで肌を整えることがとても大切です。
美容成分が入ったこれらのアイテムですが、それぞれの成分がどんな働きをしてくれているか知っていますか?
今回は、数々の美容成分のなかでもとくに有名なものに絞って、簡単に解説できたらと思っています。
●美肌に嬉しい!美容成分4選
美肌を保つためには、肌が喜ぶ美容成分が必要です。
いまから肌にとってとくに嬉しい美容成分をよっつに絞ってご紹介します。
1.セラミド
セラミドは、肌のバリア機能を保つために重要な成分です。
肌のバリア機能が低下すると、乾燥や肌荒れ、たるみなど、さまざまな肌トラブルの原因となります。
セラミドは、肌の水分を保持してくれる役割があります。
ですが、加齢とともに減少していきます。
外側からおぎなってあげることが必要になります。
セラミドには「天然セラミド」「ヒト型セラミド」「植物性セラミド」「疑似セラミド」という種類があります。
なかでも「天然セラミド」「
ト型セラミド」は、浸透性と保湿効果が高いため、肌に適したセラミドとして注目されています。
ただ、このふたつのセラミドが入った化粧品は他のものと比べて価格が高い傾向があるので、お財布と相談する必要がありそうです。
2.ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、体内にもともと存在する保水成分であり、わずか1gで6Lもの水を保持するといわれています。
こちらもセラミドと同じく加齢とともに減少し、足りなくなるとシワ、たるみなどの原因となります。
化粧品の表示を見るとよく見かけるヒアルロン酸ですが、一般的な化粧品に含まれるヒアルロン酸は分子量が大きく、肌表面に留まるのみで浸透しないといわれています。
最近では、分子量を小さくしたヒアルロン酸が開発されているので、低分子ヒアルロン酸配合の化粧品を探してみてくださいね。
ヒアルロン酸が配合されたサプリメントもたまに見かけます。
身体の内側からヒアルロン酸をおぎなってあげる方法ですね。
ただ、胃酸によってバラバラに分解されてしまい、そのまま吸収されないともいわれています。
日々進化するスキンケア研究。
今後、そんなデメリットを克服したサプリメントが開発されるかもしれませんね。
直接肌に注入する方法もあります。
いわゆるヒアルロン酸注射ですね。
肌に直接注射するので怖いイメージもありますが、即効性があるので利用する人も少なくありません。
多くのメリットもある反面、下のような副作用が起こる可能性もあります。
・内出血
・腫れ
・かゆみetc…
もちろんすべての人に起こるわけではありませんが、このようなデメリットも覚悟しつつ利用するのがいいでしょう。
3.コラーゲン
コラーゲンは身体を構成するタンパク質のひとつで、細胞同士をつなぎ合わせる役割を果たしています。
身体のタンパク質の約30%がコラーゲンで構成されています。
コラーゲンは、肌のハリや弾力性を保つのにとても重要です。
コラーゲンは分子量が大きいのでなかなか吸収されにくいです。
そんなコラーゲンを加熱処理したもので、コラーゲンペプチドというものがあります。
コラーゲンペプチドは分子量が小さいため、身体に吸収されやすくなっています。
健康食品やサプリメントに使用されているのは、ほぼこちらのコラーゲンペプチドになります。
研究によると、日に5〜10グラムのコラーゲンを摂取することで、肌に効果が見られたという結果があります。
4.ビタミンC誘導体
ビタミンCには高い抗酸化作用があります。
メラニンの生成を抑えてくれたり、肌にハリを与えてくれる働きがあります。
ビタミンCは、水に溶けると効果が消えたり皮膚に浸透しにくい、酸化しやすいなどのデメリットがあります。
そこで開発されたのが「ビタミンC誘導体」です。
従来のビタミンCと比べ、浸透しやすく酸化しにくく、持続性が高いのが特徴です。
そんなビタミンC誘導体ですが、いくつか種類があります。
・水溶性ビタミンC誘導体
ビタミンCをリン酸と合わせることで安定性を高めたものです。
皮膚への吸収が早く、即効性が高いのが特徴です。
・油溶性ビタミンC誘導体
水にしか溶けないビタミンCを、脂肪酸と合わせることで油分内にとどめることに成功したのがこれになります。
いままで化粧水や美容液にしか配合できなかったビタミンC誘導体を、乳液などにも配合することができるようになりました。
油に溶けている状態なので、肌につけると長い時間効果が続きます。
・両親和性ビタミンC誘導体
その名のとおり水溶性と油溶性両方の性質があり、即効性と持続性両方の特徴を併せ持っています。
浸透性が上であげたふたつに比べてダントツに高く、従来の100倍あるともいわれています。
そんなビタミンC誘導体ですが、配合された化粧品を使うときには注意が必要です。
初めから高濃度の物を使うと、場合によっては刺激を感じたり、赤みがでることがあります。
まずは低濃度のものからためしてみて、大丈夫そうなら徐々に濃度の高いものにチャレンジするといいですよ。
乾燥もしやすいので、保湿をしっかりすることも大切です。
●さいごに
これらの美容成分は、肌の健康や美しさをサポートするために欠かせない存在です。
しかし、効果を最大限に引き出すためには、適切な使い方や摂取量を守ることが大切です。
また、個々の肌質や体質によっても効果や反応は異なるため、自身の肌の状態をよく理解し、注意深く選んでいくことも重要になってきます。
美しい肌を保つために、スキンケアの基本をしっかりと守りながら、適切な美容成分の活用をしていきましょう!
それではよいスキンケアライフを!