●はじめに
最近、自然素材を使った手作りスキンケアが注目されていること、ご存知ですか?
市販のスキンケア製品にはたくさんの添加物や化学成分が含まれていることが多くて、ちょっと不安になりますよね。
だからこそ、よりナチュラルでシンプルなスキンケアを求める方が増えているんです。
手作りスキンケアの素晴らしいところは、自分の肌に合った成分を選んでカスタマイズできる点です。
しかも、自然素材を使うことで環境にもやさしいスキンケアが実現できるんですよ。
今回は、手作りスキンケアの基本からレシピまで、わかりやすくご紹介出来たらと思います。
●手作りスキンケアのメリット
手作りスキンケアにはメリットがたくさんあります。
どんなメリットがあると思いますか?
1.自然素材の使用
市販の製品には保存料や人工香料が含まれていることが多いです。
手作りの場合、無添加・無香料で作れるのでこれらを避けることができます。
また、自分で材料を選ぶことで、アレルギーを引き起こす可能性のある成分を避けることができます。
2.コスト効果
スキンケア製品って結構高いですよね。
手作りすれば高価なスキンケア製品を買わずに済むので、お財布にとてもやさしいです。
また、多くの手作りスキンケアレシピは、家庭にある材料で作れることが多いので余計な出費がかかりません。
3.カスタマイズ可能
手作りスキンケア製品のいいところは、自分の肌タイプや特定の肌の悩みに合わせて、レシピをカスタマイズできるところです。
季節にあったスキンケアニーズに応じて、レシピを調整することもできるのもいいですね。
4.環境にやさしい
市販品を買うと、そのぶんどうしてもゴミでプラスチック容器が出てしまいますよね。
スキンケア製品を手作りすると、よけいな容器ゴミが出ないので、地球環境にとってもやさしいです。
5.健康にもいい
アロエベラや蜂蜜、ココナッツオイルなど、天然成分の持つ豊富な栄養素が肌に健康的な効果をもたらしてくれます。
●よく使われる自然素材
手作りスキンケアに使われる自然素材って、すごくたくさんあるんです。
そのなかでも、とくによく使われるものをご紹介しますね。
1.アロエベラ
効果:保湿、鎮静、抗炎症
用途:日焼け後のケア、敏感肌の保湿ジェル、傷の治癒促進
2.ココナッツオイル
効果:保湿、抗菌、抗酸化
用途:モイスチャライザー、メイク落とし、リップバーム
3.蜂蜜(マヌカハニー、蜜蝋)
効果:保湿、抗菌、抗酸化
用途:フェイスマスク、クレンザー、エクスフォリエーター
4.シアバター
効果:保湿、修復、抗炎症
用途:ボディバター、ハンドクリーム、リップバーム
●手作りスキンケアのレシピ
それではよく使われる自然素材で作る、スキンケア製品のレシピをご紹介しますね。
<アロエ化粧水>
【材料】
・アロエベラの果肉…500g
・焼酎(ホワイトリカーなど)…600ml
・グリセリン…30㏄
1.アロエの葉の部分をキレイにそぎ落として果肉だけにします。
2.アロエを2センチくらいに刻みます。
3.焼酎、グリセリンと合わせてガラスの保存容器に入れ、密閉して例餡所で2〜3ヵ月おきます。
4.完成!
これでアロエベラ化粧水の完成です。
アロエは取り出す必要はないですよ。
(むしろ取り出してしまうと、そのときに雑菌が入る可能性があります)
<ココナッツオイル保湿クリーム>
【材料】
・ココナッツオイル…60ml
・蜜蝋…5g
1.材料全部をボウルなどに入れます。
2.湯せんにかけて溶かし混ぜます。
3.保存容器に入れて冷ましたら完成!
保存容器に移したあとは、固まる前に台でトントンして空気を抜くようにしてくださいね。
<シアバターの全身保湿クリーム>
【材料】
・シアバター…100g
・ココナッツオイル…50g
・ホホバオイル…50g
1.材料全部をボウルなどにいれます。
2.湯せんにかけて溶かします。
3.冷蔵庫で冷やします。
4.冷えたものをミキサーでがっつり混ぜます。
5.保存容器(ガラス)に入れて完成!
材料に、好きなアロマオイルをいれて香り付きにしてもいいですね!
<番外編:マヌカハニーのクレンジング>
【材料】
・いつも使っているクレンジングオイルorジェル
・マヌカハニー
1.クレンジングを手に取り、小指の先くらいのマヌカハニーを混ぜます。
2.やさしくマッサージするように、メイクを落とします。
これだけで、クレンジング後の乾燥から肌をしっとりと守ってくれますよ。
●重要!パッチテスト
手作りスキンケア製品には、自然素材やエッセンシャルオイルが使用されることが多く、これらの成分は人によってアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
パッチテストを行うことで、事前にアレルギー反応の有無を確認できるため、肌トラブルを防ぐことができます。
また、手作りスキンケア製品には防腐剤や安定剤が含まれていません。
成分の純度や保存方法により肌に刺激を与えることがあります。
パッチテストは、製品の安全性を確認するためにはとても重要です。
・パッチテストの方法
1.手作りスキンケア製品を、少し取り出します。
2.肌の薄い部分(耳の後ろ、肘の内側、手首の内側など)に少量の製品を塗布し、指で軽くなじませ乾かします。
3.24〜48時間程度、その部分を観察します。
(この間、水に濡らさないように注意してください。)
4.赤み、かゆみ、腫れ、発疹などのアレルギー反応がないか確認します。
反応がみられない場合、顔や他の部位に使用しても安全と考えられます。
・注意点
★即時反応と遅延反応
アレルギー反応には即時に現れるものと遅れて現れるものがあります。
パッチテストの観察期間をしっかりと守ることが重要です。
★広範囲テストはしない
初めは小さな範囲でテストを行い、反応を確認します。広範囲に塗布する前に安全性を確認しましょう。
●手作りスキンケア製品の保存方法と使用期限
手作り化粧品は市販の製品と異なり、防腐剤や安定剤が含まれてません。
なので、保存方法と使用期限にはとくに注意が必要です。
【保存方法】
1.清潔な環境で作る
作り化粧品を作る際には、使用するすべての器具と容器を清潔に保つことが重要です。
アルコールで消毒するか、煮沸消毒を行いましょう。
そして、作業前には必ず手をよく洗い、消毒することで、雑菌が入るのを防ぎます。
2.適切な容器を使用
光による劣化を防ぐために、遮光性のある容器を使いましょう。
ガラス容器やアルミ容器がおすすめです。
また、空気による酸化を防ぐために、しっかりと密閉できる容器を選びましょう。
3.冷暗所で保管
冷蔵庫で保管することで、成分の劣化を遅らせ、保存期間を延ばすことができます。
ただし、オイルベースの製品は冷蔵庫に入れると固まることがあるため、使用前に常温に戻す必要があります。
直射日光が当たる場所や高温になる場所での保管は避け、冷暗所で保管します。
【使用期限】
1.水ベースの製品
使用期限:1週間~1か月
例:化粧水
注意点:防腐剤を使用していない場合、とくに水ベースの製品は雑菌が繁殖しやすいです。
短期間で使い切ることを目標に!
2.オイルベースの製品
使用期限:3か月~6か月
例:フェイスオイル、ボディバター
注意点:オイル自体は比較的長持ちしますが、オイルが酸化すると劣化します。
冷暗所で保管しましょう。
また、酸化防止剤(ビタミンEなど)を加えるとより劣化を防げます。
3.クリームやローション
使用期限:1か月~3か月
例:保湿クリーム、ハンドローション
注意点:水と油を混ぜた製品は、保存期間が比較的短くなります。
冷蔵保存し、早めに使い切るようにしましょう。
★ワンポイントアドバイス
1.ラベルを貼る
作成日と成分を記載したラベルを貼ることで、使用期限を管理しやすくなります。
2.異常があれば廃棄
変色や異臭、テクスチャーの変化が見られた場合は、使用を中止し、廃棄してください。
手作り化粧品は新鮮で自然な成分を使用できる反面、保存方法と使用期限に気を付ける必要があります。
これらのポイントを守ることで、安全かつ効果的に使用することができます。
●手作りにこだわらなくても…?
ここまで読んで、う〜んやっぱり手作りは面倒くさいな。
と思った方もいるかもしれませんね。
そんな方は、これを使っちゃいましょう!
( ´・ω・)_□スッ…【馬油】
本末転倒な気もしますが、とにかく面倒くさい場合は馬油ひとつあれば事足ります。
髪にも顔にも全身にも使える、万能オイルが馬油です。
ヒトの皮脂に近い成分をもつ馬油は、肌にスッとなじんでしっとりと保ってくれます。
そのままでももちろん、他の素材と混ぜてもあわせやすいので、簡単に自分好みのスキンケアアイテムにすることもできます。
さらに、馬油はアンチエイジング効果も期待できます。
ビタミンEやリノール酸、オレイン酸などの栄養素が豊富に含まれており、肌のハリや弾力を保つのに役立ちます。
馬油は古くから日本で愛されてきた自然素材で、その保湿効果と肌へのやさしさで知られています。
なによりも、手軽に使える点が魅力なんですよ。
●さいごに
自然素材の力を活用した手作りスキンケアは、本当に特別な時間ですよね。
毎日のスキンケアが、自分の手で作ったスキンケアアイテムで彩られることは、特別な時間になると思いませんか?
自分の肌に合わせてカスタマイズできるのも、環境にやさしいのもすてきな魅力です。
自然の恵みを感じながら、心地よいスキンケアの時間を過ごしていきましょう。
それではよいスキンケアライフを!