●はじめに
みなさん馬油ライフを楽しんでいますか?
馬油は馬の脂肪から採れるオイルとして親しまれていますよね。
そんな身近な馬油ですが、どんな馬から取れているのか?製造方法は?
意外と知らないことも多いんじゃないでしょうか。
今回は、そんな馬油が自分でも作れちゃう!?
自宅でできる、自家製馬油の作り方をレクチャーしちゃいます。
おまけとして、冒頭では馬油に使われる馬の豆知識を少し添えて… それではどうぞ〜!
●馬油に使われる馬とは?
馬油は、馬の脂肪から作られます。
お腹の脂肪をはじめとして、全身の脂肪が馬油として役立っています。
主に食肉用に加工される馬の、今まで捨てられていた脂肪の部分を馬油として活用しています。
健康な馬から馬油を採るためだけのために命を奪うことは、動物愛護の観点から好ましくありません。
昔はそういった馬から馬油のために脂肪を採っていた時代もあったみたいですが、現在はほとんど見られません。
ところで食用として、たてがみの部分を食べたことはありますか?
自分は馬刺しが好きなので、食べたことがあります。
コリコリとした独特の食感で、クセになる美味しさなんですよ。
話が逸れましたが、このたてがみの部分も実は馬油として加工する場合があるんです。
たてがみから採れる馬油は、他の一般的な馬油と比べて高級品として扱われています。
コウネ馬油として流通しているたてがみ馬油は、馬の全体重の1%未満、数キロしか採れないそうです。
一般的な馬油が200キロほど採れるそうなので、いかに希少かわかりますね。
●自家製馬油の作り方
店でよく見かける馬油ですが、実は家庭でも作ろうと思えばできるんですよ。
とても手間がかかるのでなかなかやろうと思う人はいないでしょうが、工程を説明しますね。
※大前提
原料となる馬の脂肪を入手する際は、法律や規制を遵守し、安全な供給源から入手してください。
1.冷凍状態の新鮮な馬の脂肪を細かくミンチにします。
これは熱を均一に広げることで、効率的に溶かすために必要です。
2.小さな鍋やフライパンを選び、中程度の熱を維持できる状態にします。
最初は低温から始めて、徐々に温度を上げていきます。
これにより、脂肪がゆっくりと溶けていきます。
3.だんだんと脂肪が加熱により溶け始め、液体状になります。
この過程で、脂肪中の水分や不純物が蒸発して除去されます。
加熱中は、定期的にかき混ぜて均一な状態を保ちましょう。
4.脂肪が完全に液体に変わったら、コンロから降ろし、しばらくの間冷まします。
冷えると、脂肪が固まることがありますが、これは正常な反応なので問題はありません。
5.冷えた脂肪をガーゼやろ過器を使用してろ過し、固まった部分や不純物を取り除きます。
これにより、きれいで純粋な馬油が得られます。
6.出来上がった馬油を清潔なガラス瓶や容器に移し、密封して保存します。
高温や直射日光を避け、冷暗所に保管することで品質が維持できます。
※注意点
自家製馬油を使用する前に、その色合いや香りに異常がないかを確認してください。
異常な臭いや変色がある場合は絶対に使用しないでください。
馬油の製造は、食品や薬品の製造に関する地域の法律や規制に従って行う必要があります。
食品安全や衛生基準に留意してください。
最も安全な方法は、馬油を専門の製造業者から購入するか、関連する法律や規制に従いながら製造することです。
どうですか?家庭でも作ろうと思えば馬油を作れるんです。
正直なところ、作り方がわかっていても自分は店で買った方がいいな〜と思いました。
肌に使うものなので、きちんとしたプロの業者の馬油の方が安全&安心できますしね。
そんなプロの業者が作る馬油はどんな点が違って、どんな点が安心なんでしょうか。
●店売りの馬油が安心な点は?
まず、馬油を作っている工場は、徹底的な衛生管理下で作られます。
菌や異物が混入しないよう、常にクリーンな状態に保たれています。
馬油を入れる容器も、食品衛生基準に合致するものが使われます。
製品の品質を確保するため、サンプルを取って実施される検査やテストを通じて、馬油が安全で規格に合致しているかが確かめられます。
保管についても、適切な温度と湿度のもと保管されます。
そして、衛生的な条件下で流通させます。
そもそも業者が工場で作る馬油は、大量生産と市場販売を目的としています。
多くの人の手に渡ることを考えると、厳格な衛生基準と品質管理はとても重要なんですね。
●さいごに
自家製馬油の作り方を紹介しておいて、最終的には店で買った方がいいよ!と結論を出したわけですが…
もちろん家庭でも、衛生管理をきちんとして正しい方法で作れば大丈夫です。
(自分は面倒くさがりなので、店売りの方が楽でイイ!と言っているということで…)
手順的には、プロが作る場合も大体同じ工程を辿ります。
(寝かせる期間とか、家庭で作ると比べて違うところもあります)
普段使っている馬油が、だいたいこうやって作られているんだ〜と理解するだけでも馬油に対する思い、変わってきませんか?
店で買うにしろ、自分で作るにしろ、命をいただいていることは忘れずに。
それでは素敵な馬油ライフを!
最後まで読んでいただきありがとうございました!